湯花進献式 (湯立) 
祭礼の宵宮に執行される
祭礼{10月第2月曜日(体育の日)の前日の日曜日} 動画56k

宵宮には、湯立という湯花進献式が執行される。正徳元年(1711)九月三・四日の遷宮式挙行の時、
湯立神楽を奉納しているので、古くから行われていたのであろう。湯立はもともとは探湯(くがだち)
という古代裁判の方法のひとつである。式は午後7時ごろから神主、氏子惣代、各組の世話役が神社
に集まって行なう。まず湯立の釜を社前に用意する。口径一尺六寸五分の二斗釜を、八寸角の鉄棒
三本を地面に刺して作った五徳の上に置き、湯を沸かす。神主は熊笹12〜3本を束ねて二把作り、
白紙を細かく切り三宝に山盛りにし、さらに麻を細かく切って混ぜ、この二品を神前に供えて
祈祷をする。笹を両手に持って祈祷をしながら湯を掻きまわし、それから湯の釜の前で、
笹を振りかざし終わると産宝の紙片を散華して式は終了する。この湯を目に付けると眼病が治るという伝えがある。

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