生実地廻り村々見取絵図 江戸時代 (千葉県立中央図書館所蔵) |
生実藩領1万石のうち、陣屋周辺の19か村7千石は地廻りと呼ばれていた。 本図の白線で囲われた部分がその範囲で、現在の中央区南部と緑区の西部にあたる。 黄色は海岸低地やヤツ田で、「足入」(深い湿田のことか)と「浅田」が区別されている。 緑色は台地上の野で「畑有」の記載もみえる。朱色は道筋で、新旧の「一里山」(一里塚) や里程の記載が詳細である。左上には、この絵図は「上御絵図」の写しで、「文検絵図」 ではなく、現状と異なり信用し難い点もある旨の注記があるが、「北大弓村」などの古い 用字も見られ、17世紀頃の図を基にした可能性がある。 |